かるいどう

小山 隆

介護の抱き上げは機器活用を

社会福祉法人 友愛学園 理事
青梅福祉作業所 所長   小山 隆

厚生労働省は、平成25年6月18日、「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改訂した。
福祉や医療施設で介助する相手を人の力だけで抱き上げないようにする指針で、移動介助用具のスライディングボード、リフト等を積極的に使うよう求めている。
強制力はないが、都道府県の労働局が施設を指導する目安になる。
私には苦い経験がある。

身長が高く、足も速く、運動神経も優れていたことから体力には人一倍自信があり、青年時代の私は介護の抱き上げを自力でスピーディーに難なく行っていた。
その疲労の蓄積なのか腰痛を抱えるようになり、3年前に脊柱管狭窄症と診断され手術をする羽目になった。
以後、半年ごとに通院して術後の経過観察と術部の手入れをし続けることとなったのだ。
今から思えば、若さに任せた自力介助で、無理な姿勢で作業を繰り返したことが腰への疲労蓄積に繋がったのだろう。
私は、後輩たちに私の様な思いをさせたくない。
是非、介護の抱き上げは機器の活用をして自分の体をいつまでも健康で元気で過ごせるようにして欲しいと切に願っている。
「かるいどう」(ベッド車椅子間移乗補助具)も腰痛防止に有効な器具の一つだと考えている。

かるいどうP型」「かるいどうP型ワイド
テクノエイド協会の福祉用具情報システムに登録し、
【TAISコード】01322-000002
貸与(レンタル)で介護保険対象商品です。

かるいどうF型
同じく、
【TAISコード】01322-000001
貸与(レンタル)で介護保険対象商品です。

かるいどう・まいんM型
同じく、
【TAISコード】01322-000006
貸与(レンタル)で介護保険対象商品です。

施設向けの助成金制度として、厚生労働省の介護労働環境向上奨励金があります。

◆広報誌「ふれあいネットワーク やまなしの福祉」は、こちら≫≫

    
かるいどう価格表
本体 かるいどうP型標準 かるいどうP型ワイド かるいどうF型
  かるいどうP型標準 かるいどうP型ワイド かるいどうF型
仕様 持運びタイプ 板厚5mm 幅広持運びタイプ 板厚6mm ベッド固定タイプ 板厚5mm
販売価格 \28,000 \30,000 \50,000
本体 かるいどう・まいんM型(介護型) かるいどう・ばす  
  かるいどう・まいんM型(介護型) かるいどう・ばす  
仕様 ベッド固定タイプ 板厚6mm    
販売価格 \58,000 \48,000  
オプション品 かるいどう取付ブラケット かるいどう取付ブラケット シャフトカット加工代
  かるいどう取付ブラケット かるいどう取付ブラケット シャフトカット加工代
仕様 サイドレール取付穴なし
フレームタイプ用
ロックフレームブラケット  
販売価格 \30,000 \55,000 \6,000
オプション品 ゴムロープフック P型サイドレール用フック×1  
  ゴムロープフック P型サイドレール用フック×1  
販売価格 \3,500 \2,000  

かるいどうの開発経緯

ベッド車いす間移乗応援器具「かるいどう」は、老人福祉施設で働く介護職員様の作業を軽減、特に腰の負担を軽減するために開発された器具です。
職員の方の1日におけるベッド⇔車いす間の移乗回数は平均17回にも上っているそうです。腰を痛めてしまう方も多いと聞きます。
ご要望のあったある特別養護老人ホーム様にご協力頂きながら開発し、完成しました。

かるいどうの特徴

ベッド車いす間移乗応援器具「かるいどう」は、ベッドと車いすの間を楽に移乗するための応援器具です。
  • プラスチック製のボード上をスライドさせるように移乗します。
  • 簡易な構造で、手動式です。
  • 85kgまでの体重を支持します。
  • 移乗時、ボードは固定機構が働き、位置を保持するので安心です。
  • ベッドの脇に設置、使わない時は折り畳めるので、無駄なスペースはとりません。(F型・まいんM型)

かるいどうP型

かるいどうP型は、樹脂プレートに固定用のゴムロープフック(オプション)を付けたもので、ベッドと車いす間の移乗に役立てて頂く補助用具です。

かるいどうP型

P型の特徴

  1. ボードの端にゴムロープフック取付穴を設けているので、必要に応じて車いすに簡易的に固定します。
  2. 85kg程度までの体重の方に適応します。
  3. 持ち運びが容易で、ベッドを選ばずに使用できます。

ベッドと車いすの間を橋渡しするように設置します。
この時、マット(ベッド側)とシート(車いす側)の高さを合わせることが重要です。
あとは介助者がボードの上に要介護者を座らせて滑らすことで移乗が出来ます。

かるいどうP型
かるいどうP型

かるいどうP型

かるいどうP型

【肘掛が固定式の車いす】の場合、ボード本体の切り欠きを引っ掛けて設置します。
左図のように黄色いゴムロープの先のフックを車いす車輪の中心のフランジに引っ掛けます。
かるいどうP型
【肘掛が跳ね上がる車いす】の場合、車いすのタイヤを避ける形状になっており、シート奥までボードが届くので、さらに移乗しやすくなります。

移乗動作動画(P型、P型ワイド共通)

PW ベッドから車椅子への移乗
PW 車椅子からベッドへの移乗

かるいどうP型ワイド

かるいどうP型ワイドは、従来のP型から板厚と板幅を増やしました。

かるいどうP型ワイド

P型ワイドの特徴

  1. 従来型より板厚を1mm増やし、しなりを少なくしているため、安定した移乗が可能です。
  2. 移乗時のスライド面幅を35mm広くしたことで、安定した形での移乗が出来るようになりました。
かるいどうP型ワイド
 

P型オプション

・車いす固定用ゴムロープフック(P型、P型ワイド共通)

P型オプション品

車椅子フランジに取り付け、かるいどうを固定することができます。

かるいどうF型

かるいどうF型は、ベッドに固定して使用するので、安定感がありコンパクトな形状になっています。

かるいどうF型

F型の特徴

  1. 85kg程度の体重を支持します。100kgの荷重で35,000回以上の耐荷重テストをクリアしています。
    (1日5往復、10回移乗で約10年間)
  2. 移乗時、ボードは固定機構が働き、位置を保持するので安心です。
  3. ベッドの脇に設置、使わない時は折り畳めるので、無駄なスペースはとりません。

ベッド柵取付用穴やベッドフレームを利用して本体を取り付けます。常時ベッドに設置するタイプで、使用しない時は折り畳んで収納します。

かるいどうF型
マットレスと車いすシートの高さを合わせ、要介護者が端座位をとった後の移乗時の配置になります。この時、ロック機構によりボードは固定されます。

かるいどうF型

かるいどうF型

ボードはマットレスの上を回転するように動きます。要介護者のお尻の下に滑りこませ、ボード先端を持って引き出すことも出来ます。
かるいどうF型
使わない時はベッド柵側に折り畳んで収納します。

かるいどうF型

高さ調整機構があり、マットレスの高さに合わせられます。

かるいどうF型の使用手順

step1

step2

step3

step4

実際の移乗の様子を動画にてご確認ください。

かるいどうF型 ベッドから車椅子への移乗

かるいどうF型 車椅子からベッドへの移乗

 

かるいどうの使用例

福祉施設では、
○車いすを使用されていて、自力ではベッドと車いす間の移乗が困難な方に使用します。P型を推奨します。

在宅介護では、
○ベッド車いす間に移乗の際では、折り畳み式で場所をとらないコンパクトなF型を推奨します。